専門家による収納コラム

持ち物を見直そう!(1) -旅行での持ち物(小旅行・国内編)-

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真面目で心配性の人は荷物が大きい

旅の際にやたらと荷物が大きくなってしまう人、いますよね。そういう方は真面目で心配性の人が多いです。もし、必要になったら……その気持ちはよくわかりますが、家にあるものすべてを持っていくことはできません。小旅行や国内旅行であれば、なしですませたり買うこともできると考えて、ある程度で線引きをするようにしましょう。

試供品で持ち物をダイエット

また、女性の場合、化粧品などの量が荷物の大きさ、重さを左右します。化粧品のパッケージでよく使われるガラス瓶は特に重く、荷物の中で割れると大変なことになりますので、試供品のスキンケアアイテムなどを上手に活用して荷物のダイエットに励みましょう。日頃から使いきれない試供品を化粧水、乳液……と種類別に分けてジップロック袋に入れておくと、使いたいときに必要なものをすぐに取り出せて便利ですよ。もちろん、環境の変化に弱いデリケートなお肌の方は、使い慣れたものを小分けボトルに詰め替えて持参したほうが良いですね。

荷づくりはカバン選びから

荷物を作る際、まず初めにすることはカバン選び。カバンの種類は移動手段で決まります。ドライブやパッケージツアーなど、ほとんど自分が手で運ばなくていい旅であれば、ボストンバッグなどの手持ちのカバンでもいいでしょう。電車を利用する旅など、各自で荷物を持ち歩く旅は、小さなスーツケースや背中に背負えるリュックサックなど、重さが負担になりにくいカバンを選ぶことをおすすめします。その上で、いくつか選択肢があれば泊まる宿のグレードに合わせて持ち物の中から最適なカバンを選びます。

持ち物リストを作りましょう

次に、必要な持ち物を書き出してリストを作ります。荷物を詰めながら考えていると、カバンの余白が気になって、いらないものまで詰めてしまう。日本人はそんな隙間恐怖症の方が多いように感じます。先にリストを作っておけば、必要なものはすべて入っているのですから、カバンに余裕があっても安心して荷づくりを終えられますし、入れ忘れも防げます。帰りは家族や会社にお土産を買うことになるでしょうから、余裕はあればあるだけいいと考え方を変えてくださいね。

週間天気予報をチェック

旅の数日前になったら、行く地域の週間天気予報を確認します。それによって、どの靴を履いていくかと折りたたみ傘とハンドタオルを荷物に入れるかが決まります。雨が降ると降らないでは全く状況が変わりますから、できるだけ快適にすごすためにも、下調べをしておいて損はありません。その際に気温も見ておくと、洋服選びの参考になりますよ。

また、旅先では普段以上に歩きまわるため、たくさん歩いても疲れにくい靴を履いていきます。そして、旅先ではパワフルに動きすぎて靴ずれになることもあるので、絆創膏も常備しています。患部と靴の間でクッションのような役割を果たして痛みを軽減してくれる。靴ずれになった後の辛さが断然違います。

エコバッグを持参して

お土産をたくさん買う予定のある場合は、ぜひエコバッグを持参しましょう。バタバタしがちな旅先で、お土産袋がいくつもあると忘れ物の原因にもなります。せっかく買い求めたお土産を忘れてしまっては勿体ないですから、いくつかまとめて入れられるように大ぶりのものがあると便利です。素材は薄手のコットンやナイロンなど、かさばらず軽い素材のものにすると荷物の軽減になります。

パッキングの極意

最後に、苦手とおっしゃる方も多いパッキングのコツをお伝えします。パッキングの際はまず、種類と用途別に大まかに分けることが大事。洋服、下着、バスルームで使うもの、その他のメイク道具のそれぞれを袋やポーチに入れて、重いものをバッグの下に、軽いものを上に詰めます。シャンプーなどのアメニティの有無を事前に確認しておくと、荷物の軽減になりますよ。また、バスルームで使うものは濡れたまま持ち帰る場合もありますので、ジップロック袋を1枚持参すると安心です。下着類は口がしっかり閉じられる袋類に入れておきたいですね。
準備万端で、楽しい旅をなさってください。

収納専門家一覧

※上記の専門家コラムに関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

エッセイスト 柳沢小実

筆者の写真

生活や状況に応じた“物の持ち方”をご紹介いたします。

エッセイスト。衣食住に関する著書多数。収納への興味が高じて、整理収納アドバイザーの資格を取得しました。すっきり楽しく暮らすための収納・インテリア・もの選びを雑誌や書籍で提案しています。

【メディア】 「レタスクラブ」(角川SSコミュニケーションズ)、「天然生活」(地球丸)、「LEE」(集英社)など多数。
【著書】 『暮らしのアイデア帖―トラベル編―』など衣食住に関する著書多数。最新刊は『暮らしのアイデア帖―贈りもの編―』(ピエ・ブックス)。
【資格】 整理収納アドバイザー1級

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